ABOUT

ガイドラインについて

 日本創傷外科学会は、日本形成外科学会および日本頭蓋顎顔面外科学会と三学会合同ガイドライン委員会を組織し、関連領域のガイドラインを作成しています。2015年に全7巻におよぶ形成外科診療ガイドライン(初版)が発刊され、2021年に全3巻に再編された形成外科診療ガイドライン2021年版(改訂第2版)が発刊されました。創傷疾患は同ガイドラインの3巻に収載されています。

 各ガイドラインに掲載されているクリニカルクエスチョンとそれらに対応する推奨を掲載しております。解説を含めたガイドラインの全文は、日本形成外科学会ホームページにおいて公開されておりますので、下記のリンク先をご参照いただくか、金原出版株式会社の刊行物をご覧ください。

形成外科診療ガイドライン2021年版(日本形成外科学会HP 会員専用ページ)

LIST OF GUIDELINE

ガイドライン項目一覧

第Ⅰ編 急性創傷診療ガイドライン

第Ⅱ編 感染創診療ガイドライン

第Ⅲ編 ケロイド・肥厚性瘢痕診療ガイドライン

第Ⅳ編 慢性創傷診療ガイドライン

STRENGTH

エビデンスの強さと推奨の強さ

 エビデンスの評価と推奨の強さの決定は、「Minds 診療ガイドライン作成の手引 2014」ならびに「Minds 診療ガイドライン作成マニュアル 2017」に準じて行いました。抽出された文献を評価し、バイアスリスク、非直接性、非一貫性、不精確、出版バイアスなど加味してエビデンス総体を決定しました。本診療ガイドラインのエビデンスの強さは次に表1のように定めました。エビデンス総体の評価をもとに、益と害のバランス、患者の価値観や希望、負担、コストや資源の利用などを考慮して推奨の強さを表2のように決定しました。

表1 エビデンスの強さについて

A(強い根拠):効果の推定値に強く確信がある
B(中程度の根拠):効果の推定値に中程度の確信がある
C(弱い根拠):効果の推定値に対する確信は限定的である
D(とても弱い根拠):効果の推定値がほとんど確信できない
A(強い根拠)
:効果の推定値に強く確信がある
B(強い根拠)
:効果の推定値に中程度の確信がある
C(強い根拠)
:効果の推定値に対する確信は限定的である
D(強い根拠)
:効果の推定値がほとんど確信できない

表2 推奨の強さについて

:強く推奨する
:弱く推奨する(提案する)
なし:推奨の強さを決められない